講座4:ほめる
毎日ほめるくせをつけましょう。
ほめるというのは、相手の脳を心地よくします。そして、一瞬緩んだ状態になり、そのときこころの扉が開くのです。
☆昭和9年21月のキング新年号の第11巻『絵ばなし世間考』に忠告のこととして
「内で忠告、外ではほめよ」「忠告するなら先ず長所美点をほめてから」とあります。
昔から、このほめるには注目されていたということです。
■ほめるには2つあります
ほめるには2つあります
「ほめる」は100点をほめる「ほめる」(←同じ言葉)ときのう40点だったのが50点だったときにほめる「承認」に分けられます。
「承認」は詳しくは次のセクションで説明します。
●「ほめる」と「承認」
「ほめる」と「承認(小さな進歩を「よくやったね」と認めること)」はたとえるならば、「たいこもち」と「チェアガール」です。
「たいこもち」は クライアントのよい面を見つけてそれをほめて気分を上にします。
ほめる視点を多くもつことが大事になります。
たとえば、女性をほめるというと「美人」と「かわいい」だけしか思い浮かばないというのは、
「たいこもち」としてはダメだということです。
多彩なほめ言葉、つまり多彩な視点を持っています。
一方、「チェアガール」は、優勝しても「チャチャチャン!いぇぃいぇぃ」としますから「たいこもち」と同じ部分もありますが、
ここでは、「ナイスプレィ!」「ナイスファイト!」とやっているときの「チェアガール」を
イメージしてください。
「チェアガール」は、優勝のときだけ「チャチャチャン!いぇぃいぇぃ」と
するわけじゃないですよね。ちょっとした、ナイスプレイでも、
「チャチャチャン!いぇぃいぇぃ」とやります。
そのことによって選手は活気づきエネルギーが補給されます。
「チェアガール」は、目標というものを意識しています。
目標に対してプラスなこと、多少のぶれはあってもステップアップした、
ささいながんばりさえも見つけてほめます。
そして「チェアガール」のほうは勝つという方向性があります。
イメージ的には、たいこもち協会という「ほめる」集団がいて、そのなかにチェアガールクラブ『ミトメール』があるという構図です。
●「スリーパー効果」
ほめるとそらぞらしいと思われるかもしれませんが、
どんなに信憑性の低いものでも時間がたつと、その信憑性の低さが消えていく現象「スリーパー効果」
というものがあります。そらぞらしかったシチュエーションは余分な情報として薄れていき、
ほめ言葉の内容だけが残るのです。つまり不純な動機でも、ごますりでも、
うそでも、言われた人にとっての純粋な喜びに変化していくのです。
逆に、そんな喜びを与えてくれたひとに対して行為を持つようになるのです。
ですから、そらぞらしいなぁと思っても、ほめてみて下さい。
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